デジタルサイネージについて細々と

はじめに

デジタルサイネージ - Wikipedia

えっと去年くらいからご縁があって、小規模なデジタルサイネージのお仕事をお手伝いさせてもらってます。
これはお仕事とは直接関係ないけど、今後の自分に向けての覚書みたいなものです。

そういえば来週、幕張メッセでイベントがあるので、行ってこようと思います。

dfltweb1.onamae.com – このドメインはお名前.comで取得されています。

ちゃんとわかってる人には言わなくてもわかってると思うけど、デジタルサイネージは下記サイトみたいなところでグルーピングされているとおり、一概にコレ!だけがソレとは限らないのであしからず。
うちでお手伝いさせていただいているのは、商業施設内のキャンペーンとか、それこそメッセみたいなところで開催されているイベントの各ブースに置かれるような小規模かつシステマチックなものです。抽選機とかアンケートとか情報提供とか。
広告屋さんが考えるような、渋谷のQ'sやJR山手線のトレインチャンネルのようないわゆる”広告”みたいなのは範囲外ですのでご了承ください。

一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム | Digital Signage Consortium

前置き終わり。

なぜこの記事をエントリーしようと思ったか

同じようなことをしている人がきっとたくさんいると思うんだけど、多くの場合は企業の中にいたり、守秘義務関係うんぬんで表に出してなかったりで、個人的に交流を持ったりすることが少ないと思うんです。
実際、取引させていただいている会社さん以外で、業界の方をほとんど知らないですし。いやそんなこともないか。まぁいいや。
で、いちいち調べるのが面倒なので、情報発信してれば誰か見つけてくれるかな、という淡い期待というか、健全なネットのあり方そのものというか。
あと、まだまだ自分に未熟な点が多いので、他の分野からもいろいろ意見とかもらえるとうれしいかな、と思って。

エントリーで書きたいこと

たぶん書いていきたいのは、主に作りの部分と、表現の部分について、です。レイヤーで言うなら制作者の範囲ですね。そこがうちの守備範囲なので。
効果測定、イベントそのものや営業活動はたぶん範囲外です。もちろん折につけ触れる内容だとは思いますけど。

文字の大きさ、視認性、アクションやトゥイーン、トラジション効果などの表現手法や内容、タイミング、仕掛けの内に盛り込みたいこと、制作時の効率的なTipsとか再利用性の向上の仕方、品質確保のためのあれこれ、なんかを書いていけたらいいなと思います。

いいから書けよ

はい、すいませんw
でも、とりあえずどう書いていこうかまとまっていないので、当面の間は思っていることをつらつら書いていくだけになりそうです。
まぁブログってそんなもんだし、ということでご容赦くださいw

視認性確保

今日はとりあえず今回の案件で考えたことのひとつ、視認性について書こうと思います。

文字サイズは大きすぎず小さすぎず
普段使っているディスプレイよりはるかに大きい画面で実行されることになるので、大きすぎる文字や小さいサイズの文字は実機での表示サイズに気をつける必要があります。事前に表示サイズ確認用の画面を作成して、実機で確認してみるとよいと思います。ポスターのように流しっぱなしにする広告などはともかく、利用者に使ってもらったり、案内板的に利用する場合には立ち位置なども計算してサイズを考える必要があります。
色の組み合わせに注意する
カラーコーディネーターの勉強が大事ですね。黒地に黄色は目立つのでアテンションに多用されますが、白地に黄色は目が疲れます。また、同色系(同一色相配色など)は、面積が小さいと視認性が極端に悪くなるので注意が必要です。ハレーションにも注意しましょう。
点滅の多用は”ポケモンショック”に注意する
色の組み合わせで言えば、補色関係にある色の激しい点滅は危険です。また、点滅箇所に意識を持っていかれることもあるので注意しないとせっかくのコンテンツの意味がなくなります。
ディスプレイの仕様や、輝度などの調整は事前に考える
明るい色の面積が広い場合にまぶしすぎる場合があることに注意したほうがよいようです。画面解像度で言えば一般的なPCとさほど変わらない機械でも、その大きさが人と同じ程度(うちでお手伝いさせていただいている機械がそんなサイズです)の場合、何倍も明るく見えることになるので、事前に色の調整をするとよいと思います。
ドロップシャドウは影部分のマット処理に注意する
画質にこだわる必要の少ない大型機や、通過型広告機の場合はともかく、利用者が直接操作する端末や距離の近い機械の場合は、画面が大きくなる分だけピクセル単位の甘さが気になる場合があります。特に文字のシャドウでマット処理を誤るとギャザが目立つことがあるので注意が必要です。ちなみに今回うちはコレに苦労させられましたw
表示位置に注意する
コンテンツはターゲットの属性に合わせて、ハードウエア特性込みで考える必要があります。シャーロックホームズは、壁に書かれた文字の位置(高さ)から犯人の身長を予測しました。コンテンツの表示される位置がターゲットの視野にあってないと意味がありませんし、操作が必要な端末の場合にはもっと顕著です。押されないボタンは仕方がないとも言えますが、押せないボタンは設計ミスと言われても仕方ないかもしれません。

多くの場合はデザイナーさんとの共同作業になったりすると思うので、お互いに実機を十分に理解して作業にあたるのが大事かなと思っています。
なんか視認性とはちょっと離れた感じもしますが、ご容赦ください。