Adobe Fireworks で Photoshop ブラシを使い、切り抜いたような立体感を作る方法(iPhone の壁紙を自作して遊ぶ)

iPhone 3GS を買ったのは先日書いたとおりですが、やっぱり自作の壁紙とか作って遊びたいですよね。
iPhone 用の壁紙サイトはまとめがたくさんあるので、他人が作ったやつでいい人はそっちを参考にしてもらうとして、今日は Fireworks で自作した壁紙と、その作り方を説明したいと思います。
必要なのは Adobe Fireworks と、Adobe Fireworks で Photoshop ブラシなどを使う方法(あくまでなんちゃって方式 - Office L テクニカルノート で説明したブラシの取り込み方法を理解していること(いつのまにかブックマークされててちょっとうれしいw)と、iPhone または Touch です。

iPhone の壁紙について

サイズ

iPhone の壁紙は縦画像しかあまり意味がない(壁紙はロック解除画面にしか表示されない。ロック解除画面で本体を横にしても画面は縦方向のまま。)ので、基本的に 横320px 縦480px の画像を作ればOKです。
一部のケースやスタンドで本機を横置きにしている、という人は横で作ってもいいでしょう。適宜読み替えてください。以降は縦置き基準、横320px 縦480px で説明します。
で、壁紙自体は320x480でちゃんと全て表示されるのですが、画面上部にステータスバーと日付表示部(これはラベルビュー?)、下部にロック解除スライダのついたアクションシートが表示されるので、実質、上から115pxの位置から270px分しかちゃんと見える部分がありません。普段から見てるはずなのですぐわかると思いますが、自作するならこのことを念頭に上手につくりましょう。見えにくい部分を手抜きするもよし、著作権表示などを入れ込むもよし、むしろわざと見えにくくするのもよし、ということで。


ファイルの種類

Fireworks で出力できる画像なら大体なんでもOKのようです。WEBで表示するものではないので、高画質で作るといいでしょう。72dpi ではなくて、300dpi 程度で作っても問題ありませんでした。
なんでもかんでも、というわけではありませんが、個人的に PNG32 で作成するのがいいかと思います。品質100%のjpegや、すべての色を割付したgifでも、お好みでいいと思いますけれど。
ただし、透過画像は GIF の場合も PNG の場合も背景が白になってしまったので、透過は使えないと思ったほうがよさそうです。

作成した壁紙(今回の作業例)


どうしてこの壁紙を作ったか

iPhone 用の壁紙サイトを見ていた時にちらっと見かけた壁紙が、こんな風に切り取ったような立体感を持った画像で、真似したいなぁと思ったから。
デザイン初心者はやっぱり立体感だよね、とかw

どうして作り方まで紹介するのか

最初はドキュメントの背景が透けて表示されているのかと思って、ブレンドモードの消去とかで消してみようとしたりしたんだけど、全然うまくいかなくて、すごく悩みました。デザインの勉強をしたわけでもないし、Fireworksの使い方も完全に独学だし、割といつも独りで悩んでいます。
で、ふと気がついたら、前述のブラシの記事がブックマークされていて、あ、やっぱり独りじゃないかも、みんな同じように悩んでたりするかも、と思いました。
そう考えたら、どうせ素人技なんだし、とりあえず記事にしてリリースして、誰かにつっこんでもらったりしたほうがいいかも、という風に思い至ったので、こんな記事にしてみました。
ですので、つっこみや応援やその他の方法の示唆など、リアクションがあるととても喜びますw

さて、じゃあ手順いきますか

  1. 新規ドキュメントは 320px × 480px で背景は白(なんでもいい)、解像度は 72ピクセル/インチ
  2. ドキュメントと同じサイズの矩形を用意
    1. 塗りの色は #242424
    2. テクスチャは狭い格子を10%程度
  3. ちょっと太さのある(お好みの)ブラシを読み込み、プロパティパネルのフィルタから
    1. 色相・彩度を適用。色をつける、にチェックを入れて、適当な色をつける。
    2. シャドウ(内側)を適用。幅を6、透明度70%、柔らかさ3、角度315度、色は黒(#000000)にする
  4. テキストツールでロゴ文字を入力
    1. このフォントは Agency FB、サイズは60、太字
    2. 色は先につけたブラシ(読み込んだからビットマップ)の色をスポイトで拾う
    3. シャドウ(内側)を適用。適用量はフォントに合わせて変える

出来上がりw

注意するところとか
  • 矩形の塗りにグラデーションを適用すると Web2.0 っぽくはなるけど、板っぽくなくなるのであんまりよくないかも
  • 使うブラシは、この例のように少し面積のあるものを選ばないと、うまい具合にシャドウ(内側)の効果が得られない
  • 色相・彩度で色をつけるのがやりにくい場合は、他の方法で色をつけてもOK
  • ブラシもテキストも同じ色、同じシャドウがついていることで立体感を作っているので、違う色になってしまわないように注意する
  • ブラシが画像の端で切れているほうが(この例の下の部分のように)より立体的
  • jpegで書き出す場合、品質を100%にして、スムージングを1にすると、ほんのりボケた感じになって柔らかい感じになる(気がするw)

終わりに

もう2,3個ほど Fireworks で実現したいデザインがあって、そのやり方を探っています。できたらまた記事にすると思います。
iPhone アプリの開発準備にも入ったので、ぼちぼちやって行きたいと思います。このはてダを見て、レベル低いな、と思ったそこのアナタ。いろいろ教えていただけると助かりますw